妻から届いた1通のLINE。あの日、家族は消えた

突然の離婚宣告。そして、最愛の息子との別れ。

それは、まるで何の予兆もないまま、日常が音を立てて崩れていくような出来事でした。

このブログは「家族が壊れてしまったあと」にそれでも前を向こうともがいたひとりの父親の記録です

「どうしてもっと早く気づけなかったのか」

「なぜ、あの時ちゃんと向き合えなかったのか」

同じような経験をした方、あるいは今まさに家族のことで悩んでいる方にこそ、読んでほしい。

この体験が、あなたにとって「希望を取り戻すきっかけ」になればと、心から願っています。

読み終わる頃にはきっと、

「もう一度やり直したい」と願う自分を、否定しなくてよかったと思えるはずです。

突然のLINE、そして全てが変わった日

仕事終わりにスマホを確認すると1通のLINEが届いていた。

差出人は妻。

「離婚してほしい。息子と私はもう帰りません。」

まさか、こんな形で家族を失うことになるなんて思ってもいなかった。

文字を読んだ瞬間、頭が真っ白になり、手が震え、息が詰まりそうになったのを今でも覚えている。

理解が追いつかず、とにかく急いで家へ急いで帰った僕を待っていたのは

静まり返った、空っぽの家でした。

空っぽの家が突きつけた現実

玄関を開けた瞬間、いつも出迎えてくれた息子の声はどこにもありませんでした。

リビングには朝、一緒に呼んだ絵本と、おもちゃが残されたまま。

食卓には朝飲んでいたコップがぽつんと置かれていて…

昨日まで当たり前だった日常が、まるごと消えていた。

この静けさが、僕に現実を突きつけた。

「いなくなったんだ」 ー その言葉が胸を締め付けた。

ただ悔しさと自責の念で布団で声を抑えながら涙が止まりませんでした。

悔しさと後悔に押しつぶされる


「なんでもっと早く気づかなかったのか」「なぜもっと夫婦関係を大切にしようとしなかったのか」

心の中で何度も、何度も問い続けました。

息子が大好きで愛おしくて、守っていかなければと息子ばかり見ていて、妻との会話や話合う時間を後

回しにしていた。

その代償が、“家族を失う”という取り返しのつかない結果を招いたのだと知った今、僕の中で何かが崩

れ落ちた。

息子との日常が消えた日々


朝、目覚ましの音とともに聞こえていた息子の寝息。。。

朝ご飯を一緒に食べ、保育園まで手を繋いで歩いたあの時間。

すべてが、突然終わった。

何気ない毎日が、どれほどかけがえのないものだったか。

それを、僕は失ってから知った。

何を食べても味がしない。

テレビを見ても何も頭に入らない。

何を見ても、すぐに息子との思い出が蘇る。

夜は1日の中でもとても辛かった。

不安、悲しみ、喪失感が一気に襲いかかってくる。

眠れない日々が続いた。

それでも、父親でいたい。諦めたくない

息子にもう会えないかもしれないと思うと、息が苦しくなる。

呼吸が浅くなる。

でも、あの日から心に決めたことがある。

“このままでは終わらない。絶対に諦めない”

僕は父親だ。

生まれて初めて自分の命よりも大切だと思えるかけがえのない、あの子の父親だ。

たとえ一緒に暮らせなくても、父親であることは奪えない。

この経験を発信する理由


この出来事を経験し、僕は“父親であること”の意味を初めて深く考えるようになりました。

どんなに反省しても、過去は戻ってきません。

でも、だからこそ、今からでもやれることがあるJUNPEI信じています。

僕と同じように、家族を突然失った人、父親として悩む人の希望になれたら──

そんな想いで、僕はこの経験を発信していくことに決めました。

次回予告


この第1話では、僕の“家族が消えた日”をお伝えしました。

次回は、その後僕がどんな行動を取り、何を想いながら“妻に電話をした夜”についてお話しします。

▶ 第2話:「車の中で泣きながら、妻に想いを伝えた夜」